アーティスト向け【虚体験ファシリテーションスクール】を開講!

コロナウイルス感染症の影響により、オンラインで上演やワークショップなどが増えている昨今。画面越しのコミュニケーションなど、これまで経験してこなかったスキルが必要となってきたように思います。

そこで、観客の多様化を目指し、親子向けに上演に紐づいたプログラム開発を行う「コネリング・スタディ」が主催となって、アーティストに向けたファシリテーションスクールを開講します。

スクールではオン/オフライン双方で活用できるワークショップデザイン/ファシリテーションの技術を、創造性教育の専門家である田中真里奈さんが「虚体験ワークショップ」を中心にレクチャーします(全5回)。

※ 虚体験ワークショップとは?
虚体験とは、オンラインの環境下で創造性を育む「体験」をつくり出すために生まれた手法です。「私たちが実際に、現実に何かを体験しているわけではないのに、それを自分が実際に身を持って経験すること」をいいます。 虚体験ワークショップでは、個人の持つ頭の中の想像世界を使用して、現実には起こり得ないことを体験します。そのような虚体験を通して、今までになかった表現ができたり、新しい考えに気付けたりするようになります。

■ 参加費 無料

■ 会場 オンライン(ZOOM)

■ 定員 5名程度

■ スケジュール

10月8日(木) 19:00〜21:00 虚体験ワークショップを体験する
 実際に虚体験ワークショップを体験することで、ワークショップデザインやファシリテーションによって、どのように自由な発想や想像力が生まれるのかを体感する。

10月9日(金) 19:00〜21:00 虚体験の仕組みレクチャー
 ダンス・演劇・音楽・造形など専門性を活かした虚体験を創造するため、虚体験の構造レクチャーを行う。

10月15日(木) 18:00〜20:00 虚体験ファシリテーションの創作ワーク
 実際に物語を考え、虚体験プログラムを創作する。

10月16日(金) 19:00〜21:00 虚体験ファシリテーション味付けワーク
 子供向けワークショップに必要な信頼関係の築き方、アイスブレイクのゲームなどを学び、制作したワークショップに活かす。

10月17日(土) 19:00〜22:00 虚体験プログラム完成ワーク+総括レクチャー
 実際にファシリテートできる独自の虚体験プログラムを完成させる。
 ファシリテーション全体に通底する、スクール総括レクチャーを行う。

■ お申し込み

公募期間:9/9(水)〜9/27(日)24:00まで
通知:選考のうえ、9/30(水)までにお知らせいたします。

お申し込みの際には下記事項を記載の上、件名を「ファシリテーションスクール申し込み」として、reserve.precog@gmail.comまでお送りください。

・氏名(ふりがな)
・年齢
・電話番号、メールアドレス
・志望動機(300字程度)
・プロフィール

■ プロフィール

<講師/ファシリテーター:田中真里奈>
 東京都出身。幼少の頃より、特殊な創造性教育を受けて育つ。東京学芸大学大学院教育学研究科修了。幼・小・中(美術)・高(美術)の教員免許を保有し、創造性や主体性の開発をテーマに実践と研究を行う。即興演劇を応用した教育活動を行うIMPRO KIDS TOKYO所属。学校教育への問題意識から、公立中学校の美術教員を経たのち、株式会社Mimicry Designにアートエデュケーターとして参画。株式会社Mimicry Designでは主に創造性を育むワークショッププログラムの開発・実施を担当。想像世界での体験を通して創造性を育む虚体験ワークショップなどを行なっている。

<ファシリテーター:臼井隆志>
 1987年東京都生まれ。2011年慶應義塾大学総合政策学部卒業。2006年より子ども向けワークショップに従事し始め、「アーティスト・イン・児童館」の企画・運営(2008~2015)では、子どもの居場所である児童館にアーティストを招聘するプログラムを実施。伊勢丹新宿店の教育事業「cocoiku」に従事(2015~)。販売員へのファシリテーション教育や、0~6歳の親子教室「ここちの森」の企画開発、体験型販売フロア「cocoiku park」の企画開発などを行う。演劇作品『プラータナー:憑依のポートレート』ではファシリテーションスクールを開講(2019)。2019年には「創造性の土壌を耕す」をミッションとした組織開発・商品開発を行う株式会社Mimicry Designディレクターに就任。同年4月より山吹ファクトリー主催「コネリング・スタディ」において、ワークショップのプランニングやファシリテーション協力を行う。

■ CONNELING STUDY(コネリング・スタディ)とは?

 山吹ファクトリーを拠点に、パフォーミングアーツプロデューサー・中村茜とワークショップデザイナー・臼井隆志が主宰となって行う、舞台芸術を「教材」ととらえた学習メソッド制作プロジェクトです。「CONNELING(コネリング)」とは、「粘土をこねるように、アイデアを、思考を、観劇体験をこねてみる」、上演と鑑賞を「コネクトする」という意味が込められた造語です。【CONNELING STUDY(コネリング・スタディ)】ではアーティストによる公演の前後、または上演中にアクティビティを付け加えることで、新たな学びを生み、それによって上演と鑑賞とを新しいかたちで繋ぐ、という試みを行なっています。

これまでの実践などの詳細はnoteにて公開中。
★子どもと大人が感想を共有する舞台芸術に向けて はこちら
★「チェルフィッチュといっしょに半透明になってみよう」レポート前編 はこちら
★「チェルフィッチュといっしょに半透明になってみよう」レポート後編 はこちら

助成:公益財団法人セゾン文化財団
主催:株式会社precog 山吹ファクトリー